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ghouten’s diary

mi amas mono.

鳥とネズミとネズミと犬の国

 夜の珍客に見舞われ、神経が逆立つ。先の日記を投稿したとたん、暖炉からバタバタという物音が。激しい物音に混ざってチュンチュン鳴き声がするので鳥が落ちてきたことはすぐ分かったが、中が暗くて何が起こっているのかよくわからない。のたうち回っているようなので、イタチか何かに襲われているのかと訝しむ。
 
 スタンドライトを持ってきてガラス越しに照らしてみると、やはり鳥なのだった。それも兄弟なのか夫婦なのか二羽。飛べるのだからきっと後者だ。狭い暖炉の中、暗くて何も見えず、お互い飛ぼうとしてはぶつかりあってパニックを起こしていたようだ。明るくなったことでようやくわけが分かり、一羽はまもなく上に逃げていく。もう一羽は出られず、壁に止まったりこちらのガラス戸から出ようとしたりする。スズメよりは一回り大きい、地味な色のよく知らない鳥だ。
 
 問題はどうやってこれを外に出すか。勝手に上から出て行ってくれるには時間がかかりそうだし、出られずにここで死なれるかもしれない。何らかの処置はしなければならない。こんな週末の夜に、虫取り網を買いに行こうか。しかし、取り損ねた場合のことを考えると恥ずかしい。もし、うまくできた場合は記念品のように飾っておけばいいけど。考えた結果、ゴミ袋で頑張ってみることにする。とりあえず可能な限り部屋のドアを閉めて家を狭くし被害を減らした上で、捕獲を試みる。
 
 イメージトレーニングをして、暖炉のガラス戸を開けて、構えた袋に一度は入りかけて、見事失敗。鳥は床に落ちて動かない。まさか死んだのか、と思ったがまた飛び立つ。そして部屋の反対側の、天井近い壁に激突して落ちる。突っつくとまた飛び立つが、また壁に激突して落ちる。開け放ったドアにうまく向かってくれない。相当弱っているのかもしれない。3~4回そんなことを繰り返して、結局最後はもう尻尾を掴んでしまって、ドアの外にポイッチョする。冷酷なようだけど、とりあえず家の中で死んでくれなければ良いのだ。少しして見てみたら居なくなっていたから、どこかへ飛んで行って休んでくれていることでしょう。
 
 で、ようやく鳥を脱出させて落ち着いていると、今度は視界の隅を別の何かが動く。壁沿いをネズミが歩いている。実ににぎやかな夜だ。プリングルスの缶を使って捕獲して外に捨てることを考える。が、さすがに哺乳類は手ごわい。警戒心が強くて、置いた缶にもなかなか近づかない。ようやく一度入った缶を素早く持ち上げようとして、失敗し逃げられた。すると、もう二度と入ろうとはしないのだった。そして、そんな努力をあざ笑うかのように通風孔に潜り込み姿を消す。たいへん不愉快だが、とりあえず家の中で死んでくれなければ良いのだ。多少つまみ食いをされても、病気さえ運んでこられなければ良いのだ。
 
 鳥は事故、というか煙突の中に巣を作られるのは不可抗力だとして、ネズミはちょっと反省。食べ物のゴミはちゃんと臭わないように処分しないといけない。しかし、通風孔の中は安全だし冬も暖かいから、居ること自体はやはりしょうがないのだろう。とりあえず人間様の生活域に現れさせないこと、そこで死なれないことが目標だ。別に動物嫌いではないと思うけど、生活域を侵されること汚されることは我慢がならない。唯一許せるのはハエトリグモだけだ。
 
 
籠の底 生の臭いを 否定する