ghouten’s diary

mi amas mono.

四角い頭を展開図にする

 ピュッと言う間にひと月が、5週間が通り過ぎる。最初は感覚のパンクから妙なハイに、やがて無気力の泥沼へ浸かる。そして徐々に回復してくる。規則正しく生活できないのは、やはり自分の思っているその「規則」にいろいろな無理があるからだろう。いかに無理をしないか、やることを最低限に少なくして、なおかつ文化的で居続けることができるか、そこが問題だ。
 
 引っ込みのつかない悪乗りに群衆が飲まれていく。狂想。空気という化け物に。どうしてこんな華々しい舞台に盛大に泥塗るんだい、という「鏡子の家」チックな場面だと一人思う。だんどぅびわだっ。宅急便の魔女は水に濡れると溶けるから、水には落ちない。雨に濡れたら貨車に飛び込む。これも黒。貨物車は綺麗に停められない。助けて棟梁、小統領。値段も知らない名前も知らない酒を買いに行くカード万能社会。写メ万能社会。これはほとんど魔法だ。携帯を貸してと言うほどほろ酔いし。だいたい卑屈になるよな。卑屈で頑固。そう、方向音痴は酔っているほうが迷わない。日はまだ落ちないぞ。飛び蹴りは横から落ちて、腹から落ちて、回転しては落ちられなくて、三回も落ちるのは記録的なんじゃないかな。悪役。写メ万能社会。万能だけど、濡れたら記憶は溶ける。そんな泥に泥塗るみじめな騒ぎ。ものもらいちゃんにならなくてよかった。
 
 決してまとまることはないのだけれど、ちょっとだけ、断片だけ、捕まえて標本にすることができたと思う。忘れられない夏にしような。
 
 「アルコールは毒でもあり薬でもあり、よって毒にも薬にもならないのだろう。本質的には、体に入れなくても良い物なのだ。もしアルコールが薬なのであれば、進化論的にはアルコール不堪症の人は絶滅しているはずだ。」なんてことを考えていたらしい。考えていた記憶を無くすのだから怖い。ずっと正気のつもりでいるけど、意識は連続していなくて、実はときどき狂気に陥ってるのだろう。怖い。
 
 また夢でトイレをよく探してる気がする。ささやかな物を食べてる気がする。親や祖父母が出てる気がする。パターンに陥るのは、疲労と自信過剰との間を振り子のように動いているからか。
 
 音楽や芸術やスポーツや雑学は確かに文化だろう。ただ、何にしても確実に人生を消費する。やりすぎ、ダラダラ無制限はよろしくない。時間割にする試みは現に失敗してるし、きっと成功することはない。だから優先度をつけて、例えば睡眠や食事は高い優先度にすれば、安定してくるのかもしれないけど。また迷子になるだけかな。
 
 迷子になるにはいい時間帯だ。迷子お化けが寝ない子を迎えに来る時間帯だ。寝よう。
 
 
お湯掛けて 戻るフリして ランナウェイ